青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

わたしには、思い出が足りてる

遠くから見た山が大きくて、あーいいなあ。と思った。圧倒的に大きな山が、雪の上にどっしり構えていて、後ろには青空が見えて、それが本当に美しくてびっくりした。

いつも思い出の背景には山がある。冬には雪がある。それ以外の場所のことを知らない。

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わたしは自分のことを他人と比較して、いろんなことを考えすぎているかもしれない。それらのほとんどは必要のないもので、もしかすると心から洩れて、周りにばればれかもしれない。それが愛嬌のある内容ならまだしも、だいたい黒くて汚いものだから、なんとか隠したくなる。これは全部、わたしがもっと大切なことに集中できていないからだと思う。

思い出のことだけ考えていたい。その中の光を、取り出してみんなに見せたい。元気が出ない人に寄り添える光であればいいのにと思う。
そのために必要なことをもっと考えていたい。いろんな悲しみのこと。幸せのためにと思ってした行動が裏目に出てしまうこと、人のことを思うことが自分のためにしかなっていなかったこと。楽しい時間が過ぎてしまうこと。
いつか勉強しようと思っていてやっていないことはいつやるんだろう。高い建造物についてや、写真の色について。早くやらないと。あっという間に3年も経ってしまった。3年間でわかったことは、何もしなくても時間は過ぎるということだな。時間が経つと、人は変わる、別人になる。


まず行動したほうがいいんだよなって思うけど、結局様子を見てから動き始めるようになってしまった。でも自分のことくらいは、自分で決めて早く行動するべきだよねえ

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最近、フォトグラファーの映画を見た。人に、社会に、何かを投げかけることのできる力強さを持った写真家。女を撮る、険しい視線と、取り終えた後の温かいまなざし。
でも、2時間の中で一番忘れられないと思った映像は、非常に私的な温度の中で妻に撮影された、カシミアのセーターとパンツ姿の男だった。心の底からよかったって思ったのだ、その二人が出会えたことを。



音ちゃんが、お母さんにあてた手紙。有村架純の声で、「わたしには、思い出が足りてる」って。

たくさんの物語を超えて、やっぱり、好きだな、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう


数少ない友だちにたくさんの花束をあげたい。おめでとう。思い出のなかの君たちに。ありがとう。