青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

飴色に染まってゆく

なにかに没頭できたときはとても嬉しい気持ちになる。夢中の切れ間でよく、好きな映画のことを思い出す。
今日ふと、ジョゼと虎と魚たちが思い浮かんだ。初めて見たときは池脇千鶴のような話し方に憧れた。2回目見たときはジョゼがかわいそうだと思った。3度目に見たときは、この映画を終わらせるにはこの結末しかないんだろうなとおもった。

最後に見たときに、くるりの飴色の部屋がとても良い曲だと気づいた。地味だと思っていたけど、イントロからずっと、ギターが鳴っていて切ない。

何年か前まで、誰もが思わずはしゃいでしまうようなメロディを作りたいと思っていた。ピアノもギターもクラリネットもフルートも、ぜんぶ中途半端で今はさわっていないけど、旋律だけでうっとりするようなことを思い付きたかった。1フレーズで良いから、発見したらそれだけで私の人生はいいと言えると思っていた。

今はだんだん音楽を聞かなくなって、それでもふと頭の中でなにかの曲が流れることがある。それは自分に勇気を与えるものや、うっとりするようなメロディではなくて、映像を引き立てるような曲。(わたしの、いまの)人生に必要なのは、それだけで成立するような曲ではないのだと思う。


聞くだけで過去を思い出したりする音楽。見ると懐かしくなる色や光や形。そういうもので生活が埋まっている。



思えば日記に日記らしいことを書いていない。これでいいんだろうか、とも考えてるけど、上と同じ考え方で、日々を思い出すときに我々が思い出しているのは出来事でなく、ありふれたことなのだとしたら、これでいいか



飴色の部屋



追記

はてなブログの関連記事の表示が正確。「思い出すこと」についての記事が表示されてた
きっと忘れない - 青のなかをもぐる

一貫性のある記事を書くと、的確に関連性を見つけてくれるのかも。前回は「なつやすみ」というワードで関連付けられてた(なのでこの一文によって、この記事の関連記事も変わってしまうかも)


仕組みが気になります。