歩くのが好き。
ひとりでも、誰かと一緒でも、好き。
わたしは始めることと終わらせることが苦手だ。
あたらしくなにか働こうかなとおもってる。
最近またちょっと金銭的迷惑をかけてしまった。
生活にメリハリがないままなのは情けない。
とはいうものの、
人生は与えられた(何かに対する)膨大な休暇で、
わたしがしているのは全部暇つぶしだと言う気もする。
たぶん移動がすきな性質なのだとおもう。
目的地にたどり着くより、ずっと乗り物に乗っていたくなる。
自分にどんな才能があるのかまだよくわからないので、
何か課せられたという使命も全くないし。
たぶんぜんぶひまつぶし!
いい意味で。
楽しいのも苦しいのも悲しいのも嬉しいのもぜんぶ。
何も感じないというのが、一番もったいない。
年末に、角田さんのインタビューをBSで見て、
「だれかのいとしいひと」を再読して、
更に好きになっていたんだけれど、
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今日本屋さんで見つけたこの本も好きだった。
「好き」の先にはなにがあるんだろう。
だんだんわたしも、好きなだけじゃだめかも、
ってわかってきた。
この本の中で、結婚する理由を
「ずっと一緒にいたいから」
って決めるひとたちがいて、
「一緒にいられないから」
とすれ違いを感じるひとたちもいて、
きっとこのひとたちは現実にも必ずいるんだろうな。
「おまえじゃなきゃだめなんだ」
なんて、嬉しくて重くてすごいタイトル。
あと、少しずつ読んでた
「星野源対談集1」
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ケンドーコバヤシさんとの対談がすきだった。
理想はずっとすきでいてくれる人、それだけでじゅうぶん
みたいなことをケンコバさんは言っていて、
すごく共感した。それだけなのに、難しいなんて。
他の人との対談ももちろん面白いのだけれど、
RGさんのあるあるの誕生秘話?とかもあって、
ちょっと感動してしまうから、やっぱり
ケンドーコバヤシさんとの対談がすきだ、と書いておく。
一緒に幸せになりたいです。
それとそれと、
なんか今日は本のことばっかりだけど
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やっぱり炎上する君がすごくすきです。
年始に地上波で放送された、「共感百景」
(トリプルファイヤー吉田さん、やっぱりすごかった)
にも西さん出てて、声も雰囲気もはなしかたも文字も
内容もやっぱり好きだった。
ていうか、あの共感百景、めっちゃ豪華だったな。
パーケンさんと又吉さんいなかったけど。
吉田さんの、
「なんて傷つくことを恐れてない掻き方だ」
は、日常で時々思い出してにやにやする。
どうしてこの詩なのかはわからないけど。
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西さんつながり、というわけではなく、
又吉さんの「火花」、ものすごく良くて
好きでした。
そもそも又吉さんの言葉、文章がとてもすきなのは
よくわかっていたことなのだけれど、
この作品は、好きよりもまず面白いと思った。
コピーしてきりとってノートに貼りたくなるような言い回しとやりとり、好きにならずにいられない登場人物。どこかにありそうで、全く今まで読んだ物語に似ていなくて、いい読後感で、すぐ読み終わってしまった。
文庫で読みたい。何度も持ち歩きたい。
胸に響く一行があるだけで、すぐに手に入れたくなってしまうのだけれど、「火花」はそんな文章だらけでした。「文學界」の今月号は増刷にもなってるようなので、いいと思ってるのはわたしだけではないんだろうけれど、他人の評価や売れ行きに関係なく、読めてよかったし、好き。
「好き」を感じている瞬間は、その瞬間の中だけに存在している気がする。わたしは自分自身から解放されたくて、それは自分でしかいられないことをよくわかっているからなのだけれど、いつだって自意識を捨てたいと思ってる。だからなのか、眠ることや、お酒を飲むことや、ひたすら数学の問題に没頭するのが好きだ。同じように、誰かや何かを「好きだ」と思っている間は、それだけでなにもかもなくなって、好きだと思っている状態しか残らない。それがとても心地よい。
「火花」のなかで、師匠は自分のことをずっと忘れないでいることを弟子の条件としていた。人は自分でしかいられないから、ぜったいどこかで他人のことなんて忘れてしまうのに。それだけで師匠はまぶしい。わたしは死ぬ前に、誰かの記憶に残ったかしら、と思いをめぐらすのだろうか。それとも、誰かのことを思い出すのだろうか。どちらでもいいなと思う。それが、君ならいいのに、といまは思う。
なんだか思い出したので、いつか酔って書いた日記を載せておく。
わたしはあなたのうたを、全面的に支持し続けたい。いまはそうおもいます。この気持ちが止まらないように。いつか君と過ごす日が訪れるだろうか。そのときが幸せであればいい。少しでも長くつづけばいい。