青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

ズレてる方がいい

ああ 仮初の夢でもないよりはましさ
どうせ流す涙ならお前と流したい



エレカシの「ズレてる方がいい」
ほんとにかっこいい。


この宮本さんの、どんな格好をしていても隠れない才能。かっこいい。

「まし」や「どうせ」の言葉が物語るように、敗者の曲なのだと気付いたのは歌詞を見てからだった。「のぼうの城」の主題歌だったという意識のせいかもしれないけど、殿様のような余裕を感じる。歌のせいもある。出だしから伸びのある声。


直感的に言っても、「ズレてる」というのは大多数に対して完全に敗者なのだ。それを肯定してくれる。そんな曲があるだけで、それをこんな力強く聞かせてくれる人たちがいるだけで、生きててよかったと思う。大袈裟だけど本当にそう思ったの。


誰が見ても、宮本浩次という人は「ズレてる」はずだ。その当人が「ズレてる方がいい」と言っているのにも関わらず、諦めを感じないのは、宮本さんがひたすら真っ直ぐに生きているからなんだと思う。熱い。



アルバム「RAINBOW」の表題曲でも

陽だまりも宇宙も 悲しみも喜びも
全部この胸に抱きしめて駆け抜けたヒーロー
それが俺さ 嘘じゃないさ

って言ってるけど、これも本当に頷いてしまうというか。納得させる強い力を感じる。




最近の宣伝活動を拝見していると、本気で自分の歌に感動したり、これまでの歴史に見入ったり、至る所で自信を感じる。わたしは自分に一切の自信が無いので、それを見てさらに憧れ続ける。過大でも過小でもない等身大の自信。


ずっと見てたいです。




おやすみなさい。