青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

誰にも見つけられない星になれたら

「星」が気になっている。

andymori「誰にも見つけられない星になれたら」
andymori

星だから、きっと誰か見つけちゃうのに。

ところで君の音楽の趣味の
少し偏屈なところが好きだった

この、出だしの「ところで」こそが、歌い手の才能を表しているような気がする。あなたはきっと誰にも見つけられない星にはなれない。

理解されないしされたくないみたいな気持ち、わたしにもわかる。



ゆらゆら帝国は星になれた人のことをうたっているし、Mr.Childrenは星になれたらいいなって歌ってる。
それぞれの星があるからなんか面白い。


わたしはというと、星にはなりたくないけど、星を集めたいなってずっと思っていて。

欲しいものはたくさんあるの
きらめく星くずの指輪

きっとこんな気持ちが近い。


何年か前は、今よりずっと、自分しか知らない星をたくさん持ってた気がする。きらきらしてて、眩しくて泣きながら、自分だけの!ってにやにやしてた気がする。
音楽とか、映画とか、色とか、、


どっかいっちゃったんじゃなくて、ぜんぶ自分の心の問題だっ。



でも、よく考えてみたら、年を取るほど、物は減っていって正解なのかもしれない。
いつからか星はもっと、気持ちとか、時間になったような気がする。

別に対象が変わっただけで、なくなってないのかな。



どっちにしても、星を集めたい気持ちは変わってないんだけど。

ハミングバードちゃん

ゾンビや宇宙人だったら、こんなふうに考えてぐだぐだしないんだろうか。


話しかけても話しかけなくても、うーん、これは何だろう、愛でも恋でもないと思うから、困る。名前、付けて安心したい。この気持ちには季節がなくて、なんとなく、さらさらしている。都合のいい時に取り出して眺める、なんだこれって。まあ、なんでもいいか。



家にいるからおのずと家の中の写真ばかり撮ることになる。
近視になっていく。それは目だけじゃないな。こわい。

コアラ、暇そうでした。こんな日があったことも、いつか思い出すんだろうか。すぐ忘れるだろうし、忘れてもなにも起らないから、いっそ思い出してほしいと思ったりする。
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同じ夢の中に

もしもし。


よく、変わった友達が多いと言われるが、わたしが脚色して話をしているせいかもしれない。きっとわたし自体がおかしい。


街は暖かくなり、日差しも眩しい。家から出ないでいると毎日が日曜日みたいな気分だ。家の周りの床屋も閉じている。ショートボブが持続できなくなり、だんだん横に広がっていくようになった。なぜか昼間にクレヨンしんちゃんがやっていて、「わたしこのままだと、みさえみたいな髪型になっちゃうかも」と思ったりする。それくらいのくすぐったい笑いを一人で繰り広げ続ける毎日!もう3か月くらいこんな感じな気がする(仕事で人に会ったりする機会はあったはずなんだけど、もう記憶のかなた)


だいぶ久しぶりにここに来たけど生きています。


〇 △ ▢



人の日記を、「自分だけが読んでいる」という感覚のままで読んでいることが好きだった。この人のことわたしだけが知ってる、この人の気持ちが(わからないようで)わかるのはわたしだけ。というような感覚。
今はどんなプラットフォームにもランキングのようなものがあり、日本中の面白い文章を読むことが手軽になった。様々な人が見ることを選んだ内容はもちろん面白い。ただ、自分だけという特別な気持ちにはなれなくて、わたしはその度に遠くにいる誰かを思う。


この長い連休はどこにも行けず、何をしていいかもわからなくなってきて、過去の日記を読み返している。すべて過去の自分が書き記した日記。そのどれも、誰かに恋い焦がれて何かに悩みながら言葉を選んで並べていた。そこには自分しかいないはずなのに、いろいろな気持ちをもう忘れていて、誰かの日記を隠れ読んでいるような懐かしさがあった。日記を書くことは時間がかかるので、そんなふうに時間を費やしていてよかったと言い切れない部分もあるけど、なんとなく穏やかな気持ちになったので不思議。


何度か、わたしは坂元裕二の書いた会話を自分の日記の中に書き写していた。

坂元裕二の書く会話や手紙は、小さな宇宙のようで、私的で、そのせいで心が震える。別の言葉やエピソードを、わたしはわたしの景色を、そこに重ね合わせてしまうからだ。好きな人とする好きなものの話も、恋をした相手を思う時の気持ちも、自分だけのものじゃなくなって、優しく舞うようなイメージ。



かけがえのない時間を共有するほど、自分を大切にすることと同じように、相手がいとおしくなる。だからこそ、もう会えないとわかっているとき、映画をみるのかもしれない。映画の中では、会えるような気がする。


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何の変哲もない海を、また見たいです。かなうならば、一緒に。

夢にまで出てこないで

よく、夢に出てきちゃうんだよねえ



パンパーズ「ねえ」


どうすりゃいいんだ。

まずはとりあえずわたしもあなたも死んだことにしました。


ダヴィンチ掲載の、穂村弘「短歌ください」に投稿された短歌を思い出す。

死にました。当分君に会えません そう思いこむ生きてゆくため

ぼんやりと過ぎてゆく 憧れの時間

あなたが 好きです

二十歳の恋

Lamp二十歳の恋


〇 △ ▢


この気持ちが何なのか、ぐるぐるぐるぐる(なんと3か月も)考え続けていた。好きって何なのかとか、考えても意味なんてないんだとわかっているのに、考えてた。
結婚した友達が急にアイドルグループに入れ込んでいて、夫以外の愛情の注ぎ方として正しいのだな、と気づいたときに目から鱗が落ちた。韓国ドラマやジャニーズ事務所の男の子たちが人気な理由はそういうことなのか。


そうして2週間くらいがたって、これはもしかして"推し"なのか!!!とひらめいてしまったのが、たった今。推しって別に、遠い存在に対してだけじゃないのかもしれないのだ。

あの人は、友達とも恋人とも言えなくて、その間なのか?と考えたりもしたけど、なんとなくベクトルが違うような気がしていた。それを認めたくない気持ち(恋愛とは別の感情だと思うと、心の支えがなくなるようで悲しかった)と、でもややこしいのは嫌だという気持ち(恋愛は苦手だ)が体の中を渦巻いていた。


そしてそれを解決する「推し」というステージ。


はっ・・・!

始発電車とその次を なんとなく乗り過ごしてみた

夜、建物を出たときに「あぁ春だなあ」と思うようになってきた。
温度計を見たらまだまだ寒いけど、もう氷点下の季節はすぎて、日差しも春みたいな色をしてる。


大学生の春休みのような暮らし方をしている。1日1つ映画を見て、「ひま」って連絡を取って。

でも、なんにも変わってないようで、人は少しずつ変わっていくんだよな、としみじみ感じる。(人に久しぶりに会うという体験がほとんどないせいで、自分がどう変わったのかわからないけど。会いたくない人とは疎遠になるし、会いたい人にはすぐ連絡を取ってしまう。)
この家に来て1年が経ったけど、初めのころはもう少し早く起きていたし、もう少し机の上もきれいだった。


朝あまりに起きれないので、朝しか書いちゃいけないブログをつくってみた。そしたら今日は起きれた。
何日か続けてみます。
よく、タイマーつきのコーヒーメーカーとかの記事を見ると、「あれ使えば朝も起きれるんじゃないか」と思ったりするけど、セットするのが面倒になってやめちゃいそう。そのくらいの怠惰だし、朝起きれない人の大半はそういうレベルなんじゃないかと思う。
そもそも起きれなくてもなんとかなっていることが問題なのかもしれない。

たとえば、いろんな音楽を目覚まし音にしてみたけどどれも効果なかった。大音量でジャズなどが流れていて隣人に迷惑がかかったかもしれない。わたしは心地よかったです。そのまま寝ちゃったけど

よく考えたら、もう8年間くらい、継続的な早起きに失敗している。「毎日、自分が思っている時間に起きる」と言う意味では1度も成功していないのかもしれない。だとしたら全然落ち込む必要なんてないじゃん。


コーヒーも起きて手でいれたほうがきっとおいしいよ(普段朝なかなか起きれないのに久しぶりに起きれた人の感想です)

○△◇


始発電車とその次、なんとなく乗り過ごしたことありますか?この「なんとなく」がなかなか鬼門で、わたしはありません。

好きだった人が好きじゃなくなるまでの間を、始発とその次の電車が通っていくのを見ていたことがある。あれも春だったな。2年近く執着していた相手のことが、急に遠くなった瞬間。金曜の夜が明けて、安いハンバーガーを食べたいと思いながら、あの日は結局どうやって家に帰ったんだっけ?電車を見送っていたときのことしか思い出せない。一緒に座ってみたかったベンチに腰掛けて、あの人が横にいたことがぼんやり頭の中に残っている。その時間に集中していたせいで、表情や話したことさえ思い出せないな。そんなことがあったことを、きっとまた思い出す。それは大体、ひとりで早起きした朝です。

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ハローグッバイ。


思い出に浸ってしまうから、朝早く起きないんだということにしておく。