青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

200227 Thu.

楽しいだけじゃ楽しくないのよね


暇ってなんだろうって考え事をしていた。(それが暇か!)

自分に嘘をついてでも「今日やらないといけないこと」を決めておくことで暇じゃなくなるのかもしれない。絶対にやらないといけないことを決めておく。例えば、こうして日記を書くとか。



暇だととにかく何か食べたくなる。人と話したくなる。どれもあんまりよいことに思えない。とりあえず読む本を1日1冊決めてみる。

手のひらを握った日々の

きわめて個人的なことしか書いていないのにここにアクセスできた人ってなんでなんだろう?
知り合いでしょうか




フェイクファー


時々狂ったように何十回も同じ曲を聴くことがある。POP VIRUSというアルバムが出るまでは長いこと同じ1曲しか選択肢がなかった。明るいのか暗いのかわからない、静かに泣きながらなつかしくて笑っているみたいな曲。

星野源の「肌」も月に2回くらいリピートし続ける日がある。今日ヘッドフォンで真剣に聴いてみて初めて知ったけど、サビのギターはワウワウしてるのよりも静かにピッキングで鳴っている音のほうが色っぽいな。
音楽を作る人って、この音だからこの言葉を乗せようと思うんだろうか。うわセクシー、と思う音にはだいたい良い詞がついている。


幸せの中心にいる男女の曲かと思っていたけど、「手のひらを握った日々の」ということは過去のことなんだろうか?

どんな 近づいても
一つにはなれないから
少しだけ せめて

星野源という人は、「ばらばら」のときからそうした切なさや諦念みたいなものを漂わせているような気がして、心震わされてしまう。どんなに好きでも、完全にはわかりあえない。どんなに大切だと思っていても、完璧には伝えることが出来ない。それでも一緒にいることの尊さのことを思う。

触れ合うと 言葉より
君のことを知れる気がした

ここなんだよなあ、ずるいところ。相手に触れることでわかりあえるなんて、そんなのいつか解けちゃうまやかしだと思います、ずるい人の言うことだ。しかも「気がした」って!でも好きだ、なんか泣きそうになる。だって手をつないだ時のうれしい気持ちや、抱きしめたときの安心感をよく知っているから。でもずるいんだよな、星野源よ。


音楽のことはよくわからないけど、明るくも暗くもないまま終わってしまうから、また聴いてしまう。なんとなく心の中で、眩しがりながら太陽のほうを見てるノースリーブの長い髪の女の人のことを思う。あれは何の写真なんだろう?スピッツのフェイクファーのジャケットかと思ったけどちょっと違った。





相手が変わっても、なんとなく気持ちの起伏とか、刺さってるベクトルみたいなのは種類に限りがあるんじゃないかと思う。その種類自体が、自分が自分だなと思える部分というか、その組み合わせの味わいを楽しんでいるうちに人生が終わってしまえばいいなというか。恋愛とか愛情とか、難しいなと思う。でもみんなに同じように好きというのは嘘になるから相手に失礼なのかもしれない。それぞれの相手に、それぞれの気持ちをきちんと伝えることが誠実なこと?

例えば優しい言葉をかけられても、それ誰かにも言ったことあるでしょ、と思うとすごく悲しい。あれこれ工夫してほしい、なんて傲慢すぎるかな。でもわたしもなるべくオリジナルで頑張るからさ




右手に指輪をはめてみたら、違和感があって新鮮な気持ちになった。外はまだ寒いし、いろいろなことがあるし。いろいろ引き延ばして、だましだまし、春が来るのを待っている。

きみに似合う女の子は、もっと

人との距離が難しいと思い悩んでいた頃もあったけど、今はもう何というか諦め始めていて、傲慢に考えるようになった。相手にどう思われているかなんて考えてもどうしようもない。だから自分がどう考えるかを大切にする。そしてなるべく誰にでも同じように伝わる言葉で話すしかないような気がする。

だからこそ、無意識の言動が驚くくらい理解されて的確に伝わっていたとき、奇跡みたいだなと思う。その瞬間がいとおしい。わかってもらえたこと、自分が認識されていること、同じ気持ちでいてくれること。





篤姫」のメインテーマが好きだ。吉俣良という人が作っていると知って、その人の手掛ける音楽が好きだと気付いた。ランチの女王も、Dr.コトー診療所の音楽も泣き所が似ている気がする。「あぁ自分の好きな音の流れだ・・・」ってわかる。
(ちょっと脱線するけど、篤姫のオープニングはクリムトのモチーフが登場することにさっき気づいた。金色の背景に繊細な装飾。)


この間知ったモリコーネという人の音楽。吉俣良は、モリコーネニューシネマパラダイスサウンドトラックが劇伴の原点だというインタビュー記事を読んだ。
ニュー・シネマ・パラダイス オリジナル・サウンドトラック

美しくて、言葉にすると消えてしまうような美しさだ。その音楽のなかにすでに物語がある。音楽を聴いているときは一人だ。その場に誰かがいても音楽を聴く耳は自分だけのもの。孤独な瞬間。だから、だからこそ、誰かが誰かを愛しているまなざしや、美しい光のことを思い描くことができる。


同じように、映画を見ているときもきっと孤独だ。文章を読んでいるときも、絵や写真を見ているときも。



心地よい孤独を大切にできればいいなと思う。これまでわたしは孤独に弱かった。なんとか取り繕いながらここまできたけれど、よく考えたらいろんな世界に深く潜るにはどれだけ自分と向き合えるか、そうした忍耐力を備えているかが鍵になるんじゃないかと思う。

素敵なものやきれいなものを見てきた。色褪せないまま、頭の中にたくさん残ってる。誰かに見せたいとは思わないけど、せっかくなら自分なりに体の外に出してみたいと思い続けて長い時間がたつ。そろそろきちんと方法を模索する必要がある。



一般論は考えたくない、でもわたしの行動で誰かが傷つくのは避けなくてはならない。だからいまのところは、こっそり活動する。報告もしない。


きみに似合う女の子は、もっとかわいくて常識的な人だと思うな、そうあってほしいんだよな。心の中で祈ってみる。口には出さない。

痩せた色の無い夢を見る

君んちの犬になりたい。ていうか、わたしはもしや、元々君んちの犬で、でも君が好きで好きで、人間になりたくって、それで人間になったけど、犬だった時の記憶はもうなくって、……みたいなことを思うくらい好きです!

limon3.hatenablog.com


そんでもってこの3日後に携帯電話なくしてた
limon3.hatenablog.com


この前またなくした

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変わらない日々が心を穏やかにするはずなのに、なぜか今は周囲に対して攻撃的で、自分がよくわからなくて困っている。


何年か前は、自分の頭にかかった靄を、当てはまる言葉を探しながら取り除くことができていたけれど、だんだんそれが少し難しくなってしまった。言葉をつなぎ合わせる練習を怠っていたからだと思う。「何も思い浮かばない」なんて、言い訳だ。生まれた後で得たものは、練習しないと保たれないし、勉強しないと進歩しないのだなと痛感する。

今は、ある意味そういう技術的な部分は初期状態で、おぼえている限りの勘だけを頼りに生きている。だから一歩外に踏み出せない。経験した範囲の事しか考えられない状態だ。だからいろんなことが苦しくなった、いろんなものをなおざりにして自分の手元に残ったものを良いものだとは思えなかった。それで大事なものをいくつか放り投げてしまった。

苦しいときの記憶があまりないってこのときの日記では書いてたけど、ノートなんかに書き残してたから覚えてる。

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わたしはわたしの好きな音を知っているつもりでいる。音の感じ、音の重なり、好きなものを見つけるとうれしい。





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この気持ちが止まらないように

苦しいときの記憶がない。どんなふうに苦しかったか、何を考えていたか。


結局忘れないようにいつもなにか書き残しておかないと、死んでいるのと同じな気がする。ほかの人のことはわからないけど、少なくともわたしは、言葉を残していない間のことは存在していなかったのと同じであるような錯覚になる




そこにいたから、というだけの理由で、わたしとあの人の役割が出来上がった。気まぐれな役と追いかける役。わたしは役に胸を焦がして、誰かから逃げたあとみたいに心拍数を上げて、 笑いながら目をとじた。

あの人はわたしのことを何も知らないし、わたしのことをきちんと見ようとしていないんだろうな、とはっきりとわかる。そのことを心では理解しないようにしながら、この状況に恋をしている。わたしは浮かれた自分のことが好きなだけなんだ。

恋する季節は言葉で分析してしまうとつまらないから、しないけど、行く先はきっと辛い未来。出来れば何か別の形で昇華させたいなと思う。心をちぎって、悪い芽は早く摘んでおきたい。だってもう既にわたしの心臓は限界なのです



ロックンロール (ベスト オブ くるり Remastering)

今じゃなかったら、もう少し落ち着いて、そう、ビートはゆっくり刻んでたな。シャンディガフの2回目のおかわりを一気に飲み干して、くるりを聞きながら夜道を歩いた。いつもより速く聞こえるのは酔いのせいにする。あの人だってずるいのだ、酔ったときしか連絡をくれないし。きっとこれは全部自分の頭の中で起こってることなんだ。うふふふ、おやすみなさいませ。




なんてことがあったりなかったり。年明けの前後はくるりのロックンロールを聞きました。裸足のままでゆく何も見えなくなる