青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

きみに似合う女の子は、もっと

人との距離が難しいと思い悩んでいた頃もあったけど、今はもう何というか諦め始めていて、傲慢に考えるようになった。相手にどう思われているかなんて考えてもどうしようもない。だから自分がどう考えるかを大切にする。そしてなるべく誰にでも同じように伝わる言葉で話すしかないような気がする。

だからこそ、無意識の言動が驚くくらい理解されて的確に伝わっていたとき、奇跡みたいだなと思う。その瞬間がいとおしい。わかってもらえたこと、自分が認識されていること、同じ気持ちでいてくれること。





篤姫」のメインテーマが好きだ。吉俣良という人が作っていると知って、その人の手掛ける音楽が好きだと気付いた。ランチの女王も、Dr.コトー診療所の音楽も泣き所が似ている気がする。「あぁ自分の好きな音の流れだ・・・」ってわかる。
(ちょっと脱線するけど、篤姫のオープニングはクリムトのモチーフが登場することにさっき気づいた。金色の背景に繊細な装飾。)


この間知ったモリコーネという人の音楽。吉俣良は、モリコーネニューシネマパラダイスサウンドトラックが劇伴の原点だというインタビュー記事を読んだ。
ニュー・シネマ・パラダイス オリジナル・サウンドトラック

美しくて、言葉にすると消えてしまうような美しさだ。その音楽のなかにすでに物語がある。音楽を聴いているときは一人だ。その場に誰かがいても音楽を聴く耳は自分だけのもの。孤独な瞬間。だから、だからこそ、誰かが誰かを愛しているまなざしや、美しい光のことを思い描くことができる。


同じように、映画を見ているときもきっと孤独だ。文章を読んでいるときも、絵や写真を見ているときも。



心地よい孤独を大切にできればいいなと思う。これまでわたしは孤独に弱かった。なんとか取り繕いながらここまできたけれど、よく考えたらいろんな世界に深く潜るにはどれだけ自分と向き合えるか、そうした忍耐力を備えているかが鍵になるんじゃないかと思う。

素敵なものやきれいなものを見てきた。色褪せないまま、頭の中にたくさん残ってる。誰かに見せたいとは思わないけど、せっかくなら自分なりに体の外に出してみたいと思い続けて長い時間がたつ。そろそろきちんと方法を模索する必要がある。



一般論は考えたくない、でもわたしの行動で誰かが傷つくのは避けなくてはならない。だからいまのところは、こっそり活動する。報告もしない。


きみに似合う女の子は、もっとかわいくて常識的な人だと思うな、そうあってほしいんだよな。心の中で祈ってみる。口には出さない。