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青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

大きい傘

きのうの夜風は春の匂いだったくせに、今日の帰り道は雪混じりの雨で、靴が水浸しになった。


恋人が大きい傘を貸してくれた。


天候のことを気に出来るのは、大人の証だと思う。数年前のわたしの一年の目標は「天候に合った洋服を着る」だった。結局いつも他の人より少し薄着で、「寒そうだね」って心配されて、失敗してた。いまもまだ子供のまま。



写真におさめておきたい、と思うものは、たいてい写真に残せない。過ぎ去ってしまう。


水溜まりに反射した一瞬の光の輝きも、すれ違った赤ちゃんの笑顔も、知らない人のリュックから覗いてる小さいぬいぐるみも、あ。と思ったらもう次の一秒。


まぶたがシャッターならいいのにね。




おやすみなさい。