青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

ぼやけた優しい光

あの子の撮る写真のなかのわたしはいつも笑っている。脹れていても、睨んでいても、口元や目の奥が笑ってる。

 

 

全部知ってもらえたらいいのに、と思う。

 

 

 

 

 never young beachの「お別れの歌」のミュージックビデオ、見ましたか。

 

 


never young beach - お別れの歌 (official video)

 

バンドのことはモヤさまのエンディングをうたっていた、ということぐらいしか知らないけれど、小松菜奈ちゃんがとてつもなくかわいい。ずっと好きな女の子だ。ずっと、と言っても、7年間くらいだけど。小学生一人が卒業してしまうような期間好きでいるのは、もう恋と言ってもいいんじゃないかしら。と思ったけど、断続的なことでしたから、そんな大げさには言えない。撮ってるのは奥山由之さんだった。しめしめ。と思った。奥山さんだと思ってたからです。

 

 

 昨日は太宰治の斜陽を読んだ。

斜陽

「恋、と書いたら、あと、書けなくなった。」

鮮やかでくらくらした。これが一章の終わりの文。始まりではないから、なおさら心地よい眩暈がしてくる。

しばらく読書をしていなかったせいなのか、無関係なことか、やたらと読みやすく感じて不思議だった。内容は読みやすいものでもないとおもうけれど、太宰治の文章はうまくて、出てくる女は大抵意思の強さを感じる。そんな女のことを、太宰治は憧れつつも疎ましく感じたりしていたんじゃないかって勝手に妄想している。キラーフレーズがたくさんあるのでやっぱりすごい。

 

 

 

あんなに日記中毒みたいに日記を書かずにいられなかったのに、今はなにも言葉にならない。そんな日々が続いている。こんなのわたしじゃない、と思い込みたくて、いろんな音楽や本や映像や色や形を探してみたけど、あまり変わらなかった。悲しみたくても心の空白を感じなくて、どうすればいいのかよくわからない。

 

 

まるで恋のはじまりが何ヵ月も続いてるみたいだ。たくさんのことを思い出せない。思い出せなくていいや、と諦めている。笑っている。

 

自分の未来のことを思うとずっと寝ていたい。思い出したいのは君だけ。わたしじゃだめなところは、他の人に回そうかな、と思う。このままを抱えて、生きていく。それもいいし、それでいいかな、と思う。とても寒い、眩しい陽射しの日に。どうもありがとう。いつもありがとう。

 

 

 

 

既に空き地になった素晴らしいブログを見つけると、この人の言葉をその発せられた瞬間に知りたかったと悔しくなる。わたしはここに来ることを止められないと思う。止めるときは、このページも消してしまおう。そうしよう。またこんどね。