青のなかをもぐる

オノマトペだけで通じあえたらいいのにね

木漏れ日がラムネの玉が 固く乾いた空き地の本が 

いつもおもいだすのは
Your Eyes Closedだ


この曲は、優しくて、満たされていて、どんなときだって幸せな気持ちになれる。
(だけどこの曲を聞いていいのは限られたときだけかもしれないからちょっとそれは矛盾してるな)



またひとつのお別れをした。



じぶんの長い間の心の動きをみかねて自分自身で決めたことなのに、いざとなるとひとり感傷的なきもちでいるなんて、なんて大それたことだろう。そうおもっているのに、さみしくて仕方がない気がしてしまう。今見ている映画の、サックスの音がやたらとひびく。あのこは映画のあっけなさを嘆いたけれど、わたしはその何もない部分がすきなのだ。



さみしい。
どうしたってさみしいものはさみしい。
だって。さみしいんだもん。
どうしようもないきもちだもん。
泣いたって変わらないし。
どうしたって変わらないから。
もう会えないなんて。
だって好きだったもん。



会いたい。しょうがない。
わたしがやめるってきめたんだもん。
だって。
だってだもん。





あー!!!!




あぁ。
わたしはシュリスペイロフがすき。
それだけは変わらないよ。
大丈夫だよ。
過去も今も未来のも、わたし。


さみしいから、どうしようもないのなら、泣いたっていいのだ。どうしようもなくなって、泣いてしまうのがちょうどいいのだ。我慢なんてなくていい。大丈夫、わたしには夜の道や月のひかりとか、そうゆうもの、あんがい味方みたいな存在がたくさんあるんだから。だいじょうぶだよ。



だいじょうぶ、と誰かに言ってもらうことが大事なんだろう。今度なにかあったら、わたしは誰かに大丈夫っていってあげよう。それだけで、きっと生きていけるひとがいるんだ。たぶん。おしつけがましさは感じないでおいて、そうおもっておこう。


いつねむろう。いつだってもう、いいんじゃないかっておもってしまう。あの空間やあのひとたちとの関係は、もうわたしのものではないのだから。わたしの輪郭は、更に境界線を見失った。どこまででも広がって、どこまででも薄まっていく。君が好き。好きだった。寂しさも楽しさももう思い出せない、君がただ好きだった。ありがとう。もうありがとうしかないよ。きっと一生消えなくて思い出してしまうこととか、たくさんあるよ。ごめんね。ありがとう。


これは、一言であらわそうとすれば、せめて愛なんだろう。でも、たったふたつの発音にしてしまえば、少なすぎていろんなものが空気の中に溶けてなくなってしまう。わたしが必死に腕で囲もうとしたって、1億年くらいかかってその間に言葉としての意味をなくしてしまうだろうな。だから、しょうがなく、ありがとうと伝えたいとおもうのだ。きっとそれなら伝わるから。きれいなままで、一緒にいた日々を思い出してくれるはず。



もう眠ろうか。
どうも眠ると、区切りがついてしまうような気がして、いつだってむなしくなるんだ。君がいたことも、わたしがいたことも、確実で本当のことだったよ、それだけは信じていいよ。ありがとう。


好きなことをしていく。
きらいなこともしていく。
なんだって。
わたしのしらないところで君が幸せならいい。あなたのしらないところでわたしが幸せに暮らしていけるように。それが君とわたしの幸せになれるように。

これはべつに恋人同士の終わりとかではないんです。大丈夫ですよ。そんなに壮絶なものでもない。生きているのです。



あしたちゃんと30ページだね、やろうね。



ひとまず、眠ります。
おやすみなさい。